授業の目的
精神保健上の問題を抱えている個人を対象に、その人となりを生活上の文脈において理解することを主限として、自らをケアの道具として最大限に生かし、対象とかかわることを学ぶ。

到達目標
1.対象の理解:対象の性格・人柄・価値観・認知のパターンなどを、その人の生活史や家族背景とのつながりから、理解できる。
2.「生きにくさ」と「リジリアンス」の理解:その人が日常生活を送る上で、どのような問題を抱えているのか、それがどのような「生きにくさ」として体験されているのかを理解できる。
3.かかわりと参加:自分のかかわりの意味を考えながら、その人の日常生活に参加することができる。
4.振り返りと言語化:かかわりの中で生じる自分の感情や考えを振り返り、ことばにして記録し、吟味できる。
5.治療的環境の理解:自分の治療的環境の一部として存在していることを意識して行動することができる。

学習の進め方
1.病棟実習:入院中の患者を、原則として1人受持ち、患者の日常生活に参加しながらかかわり、患者理解、自己理解を深める。
2.ケース発表・レポート:ケース発表では、患者とのかかわりのプロセスを振り返って報告し、ディスシッョンによって深める。レポートでは、ケース発表をさらに発展させる形で、文献を用いて考察し、体験を深める。

スケジュール:学習内容・方法・担当教員
実習期間:3年次7月から2月にかけて、2週間行う。実習場所:井之頭病院(三鷹市)、青木病院(調布市)、成増厚生病院(板橋区)、根岸病院(府中市)、三恵病院(東村山市)、多摩中央病院(多摩市)。詳細は実習要項を参照のこと。

教科書
『系統看護学講座 精神看護学[1][2]』武井麻子他著、医学書院、2016

参考書、参考資料等
『今日の治療薬』南江堂、2017

他の授業科目との関連
レベルⅡ実習に合格していること、精神保健看護学Ⅰ・Ⅱ、健康レベル別演習Ⅱの修了試験受験資格を有していることが履修条件となります。

成績評価の仕方
1.実習への取り組み45% 2.実習記録20% 3.ケース発表10% 4.レポート25%。
ただし欠席は3日以内であること。遅刻・早退は3回で1日欠席とみなします。

オフィスアワー・研究室等
実習前でもそれぞれの教員の研究室で相談に応じます。小宮敬子(426研究室)、鷹野朋実(428研究室)、堀井湖浪(427研究室)、古城門靖子(412研究室)。
実習中は必要なとき、遠慮せず声をかけて下さい。また、実習時間後に実習場の教員控え室等で話を聞くことも可能です。

受講上の注意事項
実習の成果ではなく、どれだけ自分が対象にコミットできたか、その結果どれだけ自己理解・対象理解が進んだかのプロセスが重要です。そのためのサポート資源として教員をぜひ活用して下さい。