授業の目的
日常生活行動と心身のメカニズムとの関連を理解したうえで、対象者の健康状態を把握するためのフィジカルアセスメントの考え方、方法およびプロセスを学習する。

到達目標
この科目の目標は、人々を擁護し援助するための実践的な方法を学ぶこと、およびそのプロセス全体を通して関係を築きながら人々への理解を深める方法を学ぶことである。それを通して、自らの身体感覚を活用しながら人間の〝からだ″の在りようを探求する手掛かりを得る。具体的には以下の通りである。
1.自分自身の身体を用いながらフィジカルアセスメントに必要な技術を体験することを通して、基本的な知識、技術、態度を身につけることができる。
2.学んだ技術を用いて得た身体情報について解釈することができる。
3.解釈した内容について専門用語を用いながら表現することができる。
4.援助技術を通して情報を得ながら相手をケアすること、自らの身体を通して学んだことを表現できる。

学習の進め方
1.前回の振り返り:事前学習あるいは前回の講義での質問などを中心にディスカッションを行う。
2.授業の展開:アセスメントに必要な知識を講義のなかで確認する。技術的な側面はDVD視聴やデモンストレーションで示しながら進められるので、学生自身がそのプロセスのなかで気が付いたり感じたり考えたりしたことは積極的に表現する。ショートディスカッションには主体的に参加し理解を深める。
3.演習:基本的手技について、患者役、看護師役、ガイド役などを交代しながら行う。グループ内で考えながら展開し、全体ディスカッションで体験を共有する。
4.振り返り:演習ノートを記入することで授業内で体験的に学んだことを振り返り、整理する。

スケジュール:学習内容・方法・担当教員

No 内容 形式 教員
1 フィジカルアセスメント概論と基本技術
事前学修:[30分]該当箇所の教科書に目を通す
事後学修:[30分]「振返りチャレンジ」の課題に取り組む
講義 樋口
2 面接技法と基本技術
事前学修:[30分]該当箇所のDVDに目を通す
事後学修:[60分]①演習記録に取り組む ②技術の反復練習を行う 
演習 全員
3 一般状態と生命の徴候1 体温・呼吸・意識
事前学修:[30分]「先読みチャレンジ」の課題に取り組む 
事後学修:[30分]「振返りチャレンジ」の課題に取り組む
講義 樋口
4 体温・呼吸・意識に関連したフィジカルイグザム
事前学修:[30分]該当箇所のDVDに目を通す
事後学修:[60分]①演習記録に取り組む ②技術の反復練習を行う
演習 全員
5 一般状態と生命の徴候2 脈拍・血圧
事前学修:[30分]「先読みチャレンジ」の課題に取り組む
事後学修:[30分]「振り返りチャレンジ」の課題に取り組む
講義 樋口
6 脈拍・血圧に関連したフィジカルイグザム
事前学修:[30分]該当箇所のDVDに目を通す
事後学修:[60分]①演習記録に取り組む ②技術の反復練習を行う
演習 全員
7 食べること・栄養を取り込むこと
事前学修:[30分]「先読みチャレンジ」の課題に取り組む
事後学修:[30分]「振り返りチャレンジ」の課題に取り組む
講義 酒井
8 食べること・栄養を取り込むことに関連したフィジカルイグザム
事前学修:[30分]該当箇所のDVDに目を通す
事後学修:[60分]①演習記録に取り組む ②技術の反復練習を行う
演習 全員
9 排泄すること・セクシュアリティ
事前学修:[30分]「先読みチャレンジ」の課題に取り組む
事後学修:[30分]「振り返りチャレンジ」の課題に取り組む
講義 内山
10 排泄すること・セクシュアリティに関連したフィジカルイグザム
事前学修:[30分]該当箇所のDVDに目を通す
事後学修:[60分]①演習記録に取り組む ②技術の反復練習を行う
演習 全員
11 身体を動かすこと
事前学修:[30分]「先読みチャレンジ」の課題に取り組む
事後学修:[30分]「振り返りチャレンジ」の課題に取り組む
講義 殿城
12 身体を動かすことに関連したフィジカルイグザム
事前学修:[30分]該当箇所のDVDに目を通す
事後学修:[60分]①演習記録に取り組む ②技術の反復練習を行う
演習 全員
13 ひとりひとりの技術の習得について確認を行う
事前学修:[30分]技術オフィスアワーを利用して技術の反復練習を行う
事後学修:[60分]技術オフィスアワーを利用して技術の反復練習を行う
技術チェック・振り返り 全員
14 ひとりひとりの技術の習得について確認を行う
事前学修:[30分]技術オフィスアワーを利用して技術の反復練習を行う
事後学修:[60分]技術オフィスアワーを利用して技術の反復練習を行う
技術チェック・振り返り 全員
15 実践にむけてのまとめ
事前学修:[30分]全体振り返りシートに取り組む
事後学修:[60分]技術を洗練させるために反復練習を行う
講義 樋口

教科書
1.写真でわかる看護のためのフィジカルアセスメント アドバンス(監修:守田美奈子.インターメデイカ.2016)

参考書、参考資料等
1.フィジカルアセスメント完全ガイド第3版(藤崎郁.学習研究社.2017)
2.「みえる人体-構造・機能・病態」Steve parker.南江堂.2009
*資料は適宜配布

フィードバックの仕方
①事前課題は授業中に活用する
②事後課題は提出された課題用紙に必要時コメントし次回授業時に全体で共有する
③技術チェックの結果は終了後の授業内に返却し個別指導につなぐ
④筆記試験の結果はこの単元のシリーズであるフィジカルアセスメント②の初回授業で振り返りを行う

他の授業科目との関連
1.この科目は看護援助論実習[レベルⅠ]の履修要件となっている。
2.看護技術論Ⅱ(フィジカルアセスメント①)、看護技術論Ⅱ(フィジカルアセスメント②)で一連のフィジカルアセスメントを学ぶ。

成績評価の仕方
演習記録10%  技術チェック30%  筆記試験60%

オフィスアワー・研究室等
オフィスアワー:開講日の12:10~12:40(場所:第2実習室)
技術オフィスアワー:開講期間中に実習室に教員が待機する時間を設定する(技術の練習や質問など自由に行うことができる)。詳細な日程は1回目の授業時間内に提示する。
研究室:広尾キャンパス 樋口(411研究室)、殿城(453研究室)、内山(439研究室)、酒井(437研究室)

受講上の注意事項
基本的にすべて実習ユニフォーム・実習靴で行う。